ゲリラ豪雨でハイドロプレーニング現象多発!?
皆様おはようございます。平岡石油店整備担当、一級整備士の岩本(いわもと)です。この梅雨の時期、最も怖いのはやっぱり「ハイドロプレーニング現象」です。自動車教習所でスタンディングウェーブ現象と一緒に習ったアレです。
タイヤが水に浮いてしまうのが「ハイドロプレーニング現象」
「ハイドロプレーニング現象」とは、タイヤが路面の水たまりに浮いてしまうことを意味します。車種によっては1トン以上もあるクルマが水に浮くという状況は想像しづらいことでしょう。
実際はプカプカ浮くのではなく、タイヤと路面の間にミクロの水の膜ができて、そこに微妙に浮いてしまっている状況を指します。それだけでも、浮いたタイヤはグリップ力を発揮できなくなって滑ってしまうのです。これは、氷の上を走ると滑ってしまうのと同じ原理。氷が滑るのも表面に水の膜ができて、タイヤ表面が氷の表面から浮いてしまっていることが理由です。こうなるとブレーキはもちろん、ハンドル操作も効かず、どうすることもできません。
しかし、通常のクルマならこういった事への対策はちゃんとしてあります。それを起こさせない仕組みは「タイヤ」にあります。そうです。
タイヤの溝です。
この溝がタイヤと路面の間の水を排水します。そのため通常では雨が降ってもタイヤは十分なグリップ力を発揮して走ることができるのです。
ところが、タイヤがすり減って溝が浅くなったり、路面の水たまりの水深が深かったり、走行スピードを上げすぎると、どんなタイヤであっても「ハイドロプレーニング現象」が発生する可能性が高まります。延々とハンドルやブレーキが効かなくなることはほとんどありませんが、タイミングが悪ければ一瞬の滑りでも大きな事故につながってしまいます。
最近はゲリラ豪雨など、急に激しい雨が降ることも多くなってきました。この時期に一度タイヤの溝をチェックしてみませんか?
あーーーーー!
っと滑ってしまってからではもう遅いです。滑らぬ前にチェック!平岡石油店ではタイヤのチェックも行っています。ご来店の際には一言お声かけください。
写真と文章はGAZZO様より引用させていただきました(https://gazoo.com/column/daily/19/12/08/)