排出ガスをキレイにする次世代システムって何?

AdBlue

皆様おはようございます。平岡石油店整備担当、一級整備士の岩本(いわもと)です。今回は、お客様のハイラックスが入庫しましたので、許可を頂きボンネットの下、エンジンルームを撮らせていただきました。そう、この車には皆さんにあまりなじみが無い、ですがとっても大事な最新技術が搭載されていたからです。

 

尿素SCRシステム

尿素SCRシステム(にょうそSCRシステム)は、排気ガス浄化技術の1つで、ディーゼルエンジンの排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化する技術です。SCRはSelective Catalytic Reductionの略です。尿素以外の還元剤を使用する方法もありますが、尿素SCRシステム専用の高品位尿素水(商品名:アドブルーAdBlue®)を使用する方式が主流です。このハイラックスも、青いキャップで分かる通り、アドブルーを入れる場所がありますね。実はこの液体、1000キロ走行で1リットル減るので、気を付けて補充が必要なものなのです。

 

アドブルーの補充が必要な状態になると、警告灯が光りますので、速やかに平岡石油店や近くのガソリンスタンドで補充をしてください。もし、無くなってしまった状態で走ると、一度エンジンを停めた後、始動できなくなります。要注意!です。

 

ディーゼルエンジンはその力強さと頑丈さから様々な用途で使われていましたが、その排気ガスが問題視され、次第にガソリンエンジンに切り替わっていきました。しかし、やはりそのタフネスさを求める声は根強く、ついに排気ガス問題を解決した次世代ディーゼルエンジン(この尿素SCRシステム搭載エンジンもその一つ)が開発されるようになったわけです。

 

と、いうわけで、尿素SCRシステムを搭載するディーゼル車にお乗りの方は、くれぐれもアドブルーの残量にはお気を付けください。出先でうっかり!となったら大変です。早め早めの補充で、今日も安心ドライブ!をよろしくお願いいたします。アドブルーに関しては平岡石油店でも取り扱っておりますので、スタッフにお気軽にお声掛けください。