お車の納車が遅れております。
皆様おはようございます。平岡石油店車販担当の辻村(つじむら)です。本日は、ただ今大人気のスズキ・スペーシアが色違いで2台入庫しました。ピカピカの新車はいいですね!しかしながら、予定から大幅に遅れての入庫となってしまいました。
昨今の半導体不足、コロナ禍による影響、外国にある部品生産工場のロックダウンと、今までは想像できなかった事態が世界規模で発生してしまった現在、納車が遅れに遅れている状況です。おクルマをお待ちいただいている皆様には、大変ご迷惑をおかけいたしまして申し訳ございません。
カーメーカー様も必死で状況回復に走り回っていらっしゃいますが、まだまだ状況は良くなる兆しはありません。今なお納車をお待ちいただいている皆様、できる限りのことは尽くしておりますので、何卒今しばらくお待ちくださいますよう、お願いいたします。
このような納車の見通しが立たない状況になったのは、いくつかの原因がありますが、ここでちょっとだけまとめてみました。特に問題になったのは「半導体不足」。半導体不足って話は聞くけど、何が起きたの?とよくご質問されます。ここでは半導体不足に絞って「何が起きたのか?」を解説します。
・2020年中旬 コロナ禍による需要低下からの一転、テレワーク等の伸びにより需要急上昇
・2020/10/20半導体大手の旭化成エレクトロニクス宮崎工場で大規模な火災
※旭化成社は、火災にあった既存の建屋の復旧断念を検討していると2021/04/03に発表
・2021/02/13福島沖地震によりルネサス エレクトロニクス株式会社の生産子会社の那珂工場(茨城県ひたちなか市)に火災発生。直径300mmの半導体ウエハーの生産ラインが稼働を停止
・2021/02/中旬 米国テキサス州に大寒波襲来。これにより電力危機が発生。半導体メーカーのサムスン社(韓国)とNXP社(オランダ)、インフィニオンテクノロジーズ社(ドイツ)が工場を停止
・TSMC社をはじめ、台湾の半導体生産メーカーが56年ぶりの干ばつによる渇水で半導体の生産に必要な水の確保が難しい状況に(2021/04/27日経新聞より)減産。
などなど、一つだけでも大きな事故なのに、世界的規模でこれだけのことが起きてしまったのが、今回の「世界規模の半導体不足」の原因です。(情報漏れがあった場合はすみません)
現在の自動車は半導体が無いと作れません。先進安全装置、カーナビ、ETC、ドラレコ、音響機器・・・もちろん自動車本体の各制御にも半導体が使われています。
また、自動車の部品は30,000点とも言われていますが、その多くを諸外国で生産しており、その国の状況によってはコロナ感染症によるロックダウンで工場が閉鎖され、各種部品が生産できない状況も追い打ちを掛けました。
納車をお待ちのお客様に「納車の日程が延びそうです」とご連絡するときは、私も本当にツラいのです。お客様と一緒に車を選び、色を決め、オプション選びに悩んだ私も、お客様同様におクルマの到着を心待ちにしている一人だからです。ですが、一番ツラいのはお客様ご自身でありましょう。
私を筆頭に平岡石油店スタッフ、メーカー様と協力して一日でも早くおクルマをお客様の元へ納車できるよう、今後も頑張っていきますので、何卒よろしくお願いいたします。