運転に自信アリ!とヒヤリハット年代別調査

おはようございます。平岡石油店、保険担当の浦田です。今日は、最近話題の記事として出ていましたので、ちょっとこのグラフをご紹介します。

 

「運転上手!だからヒヤッとしないの?本当に?」

 

MS&ADインシュアランス グループのMS&ADインターリスク総研株式会社は、2021年7月に、全国の日常的に自動車を運転している1,000人を対象に、「自動車運転をテーマとするアンケート調査」および、運転免許証を返納した1,000人を対象に「運転免許証の返納をテーマとするアンケート調査」を実施しました。その結果で気になるところをピックアップしてご紹介します。

 

上の表を見て、ピンと来られる方も多いと思いますが、そうです。自分で自分の事を「運転上手!」と思っている人がどれだけいるのかを年代別にしたグラフです。同時に、ヒヤリハットの経験がある人も年代別にグラフにしています。

 

ここで注目すべきは、もちろん、60歳以上のグラフの推移です。60歳を超えると、ヒヤリハットの体験が少なくなると出ていますが、それは運転が上手になったからでしょうか?もしそうなら、自動車運転に対する自信のグラフも上昇しているので、相関関係はあるのかもしれません。60歳を過ぎると途端に運転画上手になる・・・いやいや、そんなことはありません。このグラフは「自信」という自己評価であって、実技としてどうなのか?という話ではないからです。そこで、もう一つグラフを追加しましょう。

2つ目の図は、年齢層別交通事故死者数の推移の表です。今度は具体的に見えるように数値で表示しています。お察しの通り。やっぱり高齢者事故は多い傾向があります。これらの数値から導き出される結果は、やはり自信と運転技術は比例しない、という事ですね。これは、高齢者が運転に対して傲慢、という事を言っているわけではないのです。あくまで、自信は過信になり、事故につながる可能性が見て取れる、という事です。

 

さてさて。ここでちょっと唐突ですが、免許制度を考えてみましょう。今から60年前に免許取られた方と、今免許を取る方では、大きくその内容が変わっていますが、その中でも大きなものは「事故を起こさない事に対する注意喚起や危険予知の教育」だと思います。60年前と言えば、団塊の世代がバリバリ仕事をしていた高度成長期真っただ中。カラーテレビの本放送開始も始まり、イケイケどんどん!の世の中では、どんどん免許取得者を増やすことが重要だった時代です。そんな時代に免許を取られた方にお話を聞くと、自動車免許を取ると大型自動二輪免許ももらえた、とか、一発試験で校庭を一周したら運転免許を貰えた、など、本当かどうかわからない話がたくさん出てきます。本当のところはわかりませんが、兎にも角にも、高度成長期を支えるためのクルマを運転する人材を増やすため、という考えのもと自動車免許取得を推進した時代だったのではないかと思います。

 

さて現代はどうでしょうか?交通戦争と言われる交通事故多発の時代に入り、悲惨な事故が頻発したことで、安全教育の徹底が叫ばれ、その結果が今の免許取得制度における安全運転意識の醸成強化につながっていると思います。自動車のほうも様々な安全装置の開発のおかげで事故は減りましたが、それでもやはり運転するのは「人」。その教育方針は60年前とは大きく異なります。

 

ということで、長くなりましたが、最近の若者の事故が一昔前の若者よりも少ないのは、教育の賜物であり、やっぱり危険予測の技術と安全に対する心構えをを学ぶことで、事故を減らすことができるのではないかな?というお話しでした。皆様も機会があったらそういった学びの出向いてみるのもいいかもしれません。また、免許更新時のビデオをしっかりと見て学び、教本を今一度読み直すことも大切ではないでしょうか?以上、平岡石油店の保険担当、浦田がお話しさせていただきました。